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  • 都市と農の共生をめざして~都市農地センター

都市農地活用支援センター定期講演会2019
「新しい都市農地制度の活用と展望」(開催報告)

 10月29日(火)13時30分より、東京・渋谷区の東京ウィメンズプラザにおいて、定期講演会を開催いたしました。あいにくの雨模様ではありましたが、地方自治体や、まちづくり等に関わる民間事業者の方々を中心に、140名ほどの参加者となりました。
 例年、国土交通省が提唱する「土地月間」にあわせ、都市における貴重な資源である農地の役割と利用・保全のあり方を考える契機として開催しているこの講演会ですが、今回は、昨今の生産緑地法等の改正や、都市農地の貸借円滑化法の成立など、都市農地を取り巻く一連の法制度の改正を受けた現状の課題や今後の展望についてとりあげました。
 前半は情報提供として、新しい都市農地制度の活用状況等について、まず国土交通省都市計画課の一言課長補佐から生産緑地制度を中心に、次いで農林水産省都市農業室の小林課長補佐から都市農地の貸借円滑化法を中心に、それぞれ制度等の解説と全国での取組み状況についてお話いただきました。
続く講演では、まず名城大学都市情報学部の小池聡教授から、「農業市民とまちづくり」と題し、これまで各地で行われてきた「市民農業塾」の展開を追いながら、新たな担い手としての「農業市民」の育成に着目した都市農業の展望が示されました。
 休憩を挟んで二つ目の講演は、本講演会の共催団体でもある定期借地権推進協議会の大木祐悟運営委員長から、「緑・農・住の新たな可能性」と題し、菜園付き集合住宅やクラインガルテンの手法、そして定期借地権の活用に触れながら、住宅事業者の視点からの都市農地の活用についてお話いただきました。
 ご参加の皆様からは、様々なご感想やご意見をいただいております。次回以降の定期講演会やゼミナール等の企画・運営に活かしてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

【開催概要】
■日時・会場
 令和元年10月29日(火) 13:30~16:30(受付13:10~)
 東京ウィメンズプラザ ホール(東京都渋谷区神宮前5-53-67)
■講演テーマ及び講師
 情報提供「新しい都市農地制度の活用状況等について」
   国土交通省都市局都市計画課
   農林水産省農村振興局農村政策部都市農村交流課都市農業室
 講演1「農業市民とまちづくり」
   講師 小池 聡 氏(名城大学都市情報学部 教授)
 講演2「緑・農・住の新たな可能性 ~住宅事業者の視点から~」
   講師 大木 祐悟 氏(定期借地権推進協議会 運営委員長)
■主催:一般財団法人都市農地活用支援センター
■共催:定期借地権推進協議会
■後援:国土交通省、全国農業協同組合中央会