「都市農地活用支援センター定期講演会2024『テリトーリオから読み解く都市農地の可能性』」の申込受付を開始しました。
本年度の定員は、会場参加が200人、オンライン参加が500人です。
本講演会は、都市農地の関係者をはじめとして幅広い層の方に、都市における貴重な資源である農地の役割と利用・保全のあり方を考える契機としていただくため開催し、毎年国土交通省が提唱する「土地月間」に併せて実施しています。
今回は、ポスト「2022年の都市農地問題」への対応として、まず、国土交通省、農林水産省の担当官より新制度の活用状況等の最新情報を提供いただきます。続いて、陣内秀信先生(法政大学名誉教授)より、持続可能な都市農地に向けて「テリトーリオ」の視点から考えることをテーマにご講演いただくこととなりました。
多数の皆さまのご参加をお待ちしております。
都市と周辺の田園や農村が密接に繋がり、支えあって共通の経済・文化のアイデンティティを持ち、個性を発揮してきたそのまとまり。イタリアでは1980年代後半から積極的に使われ始めた言葉で、英語の「テリトリー(=領域)」よりも広範で豊かな意味を持つ。都市とその後背地にある田園、そこでの暮らし、営み、建築資産、文化などを、総合的に見て、再評価しようという意図で使われていることが多い。
陣内 秀信(じんない ひでのぶ)
法政大学名誉教授
1947年、福岡県北九州市生まれ。
東京大学工学部建築学科卒業。1973-1975年、イタリア政府給費留学生としてヴェネツィア建築大学留学。1976年、国際研究機関のユネスコのローマセンター留学。イタリアが、スクラップ&ビルドと決別し、古いものを活かしながら新しいものを取り入れ都市を再生する方向に舵を取っていた時代に居合わせる。
帰国後、イタリアでの経験を下敷きに、東京とその外に広がる武蔵野の研究を開始。「東京の空間人類学」などを出版する。その後、東京大学工学部助手や法政大学工学部建築学科助教授を経て、1990年、法政大学建築学科教授(2018年退官、現江戸東京研究センター特任教授/名誉教授)。専門は、イタリア建築・都市史。江戸・東京に関する研究でも注目されている。
受賞歴:地中海学会賞、イタリア共和国功労勲章、ローマ大学名誉学士号、アマルフィ名誉市民、アマルフィ・マジステル、パルマ「水の書物」国際賞、サルデーニャ建築賞、サントリー学芸賞、建築史学会賞、日本建築学会論文賞、日本建築学会著作賞、ARGAN賞、ほか
代表著書:「イタリアのテリトーリオ戦略: 甦る都市と農村の交流」(2022)/「南イタリアの食とテリトーリオ」(2024)/「東京の空間人類学」(1992)/「中央線がなかったら 見えてくる東京の古層」(2022)/「水都 東京-地形と歴史で読みとく下町・山の手・郊外」(2020)/、「トスカーナ・オルチャ渓谷のテリトーリオ:都市と田園の風景を読む」(2022)/「都市のルネサンス : イタリア社会の底力」(2021)/「東京水辺散歩~水の都の地形と時の堆積をめぐる」(2022) ほか
参加希望の方は下記のいずれかよりお申し込みください。
※WEBサイトにアクセスできない場合は、e-mail または faxにて「会場に来場」または「オンライン視聴」の別を明記し、氏名・所属・住所・e-mail・tel を記載の上、下記連絡先宛に送信ください。
主催:一般財団法人 都市農地活用支援センター
後援:国土交通省、農林水産省、全国農業協同組合中央会、定期借地権推進協議会
一般財団法人都市農地活用支援センター
e-mail:moushikomi@tosinouti.or.jp
TEL:03-5823-4830
FAX:03-5823-4831